06.23
パリの一大イベント。ファッション好きなら知っておきたいパリコレの気になるあれこれ。
パリ好き、ファッション好きであれば一度は聞いたことがあるパリコレという一大イベント。春夏、秋冬シーズンと、年に2回行われるファッションの祭典です。期間は約2−3週間程度続き、その間ファッションウィークと呼ばれます。
パリを観光している人も、パリコレの時期だけは街中が華やかに、皆忙しく歩き回っているのを見たことがあるかもしれません。
この時期は世界中から有名ブランドがパリの街に集まり、ブランドを代表するデザイナーやランウェイを歩くためにオーディションを受けるモデルさん、ファッション好きのファッショニスタがパリのファッション業界を盛り立てます。
パリコレっていったい何が行われるイベントなの?と疑問の方には、パリコレの基本情報についてのこちらの記事が参考になります↓
パリコレは誰が参加できる?
パリコレは基本的には各ファッションブランドが世の中にコレクションを発表する場、ですが、やはり根底にはビジネスがあります。
各ブランドが最新トレンドを発信し、ブランドの影響力を高める場であったり、コレクションを見たバイヤーが気に入った服を買いつける場です。
つまり、発表する側と観客側がある程度決まっているということになります。
発表する側の参加者は
- ブランド各社
- 各ブランドのデザイナー
- 専属スタイリスト
- メイクアップアーティスト
- 音楽コーディネーター
- フォトグラファー
- モデルエージェンシー&モデル
- イベント会場オーガナイザー
- メディアエージェント
等になります。
一方で観客側は
- ファッション雑誌
- ファッションブロガー
- 各国のセレブリティやモデル
- ホールセールやリテールなどのバイヤー
などになります。
一般人も運よくチケットを手に入れることができれば入れますが、多くの場合、会場前の入り口で、人々のファッションコーディネートなどを見て楽しんだり、観客として入るセレブリティやファッションモデルなどの到着を待ったりするなど程度にとどめておくことが多いです。
パリコレのランウェイのモデルさんの選ばれ方
ランウェイというのは、モデルさんによるファッションウォークです。
『パリコレに出る』という言葉をよく聞きますが、ランウェイを歩くモデルに選ばれるのはとても大変です。
数少ないモデルの数に対して何百何千人というモデルさんが応募をしてくるので、各社合格率は数十倍数百倍にもなります。
モデルさんは基本的にモデルエージェンシーに所属することになり、モデルエージェンシーが書類応募の面倒を見てくれます。書類審査に通ればオーディションを受けに行くことになりますが、人気のあるブランドはオーディションも長蛇の列です。
ついてから何時間も待ち、自分の番になってから歩くのはたった1−2分。
基本的には『ブランドのイメージに合うか』『デザイナーやスタイリストのお目にとまるか』ということが大事になるため、可愛らしさや細さなど、何かの絶対的な合格基準値があるわけではありません。
昨今では痩せ過ぎモデルはいけないとされ肥満度を表す体格指数(BMI)が低すぎないモデルのみ採用されるとされています。
人気モデルという地位を確立しているモデルさんもいますが、一つのブランドで合格しなくても、他のブランドのコンセプトにマッチして採用してもらえるということはよくあることです。
パリコレは何を発信しようとしているの?
パリコレでは、デザイナーさんの新作を発表します。ただ、単に新しいコレクションを発表するだけかというとそうではなく、今季のトレンドラインやトレンドカラーを位置付けたり、さらには「新しいアイディア」「新しいコンセプト」「新しい見方」などを同時に発信していくデザイナーさんもいます。
そういった新しいものを発信することによって、ブランドとしての、また、デザイナーとしての影響力を高めていく狙いや、ファッションを通して社会を変えていくという意味合いがあります。
まとめ
パリコレと聞くととても遠い存在に思えている人も多いかと思いますが、注意してみると、私たちの普段の生活にまで影響を及ぼしている『流行り=トレンド』にとても貢献していたり、ブランド各社の戦略や社会問題の提起が示されています。
具体的な事例については別の記事でまとめます。