08.11
H&M系列の北欧ブランド COSの愛される理由【ブランド研究】
COSというブランドをご存知ですか?ヨーロッパでは街を歩いていると必ずと言っていいほど見かけるブランドです。
日本ではまだまだ知名度は少ないものの、その「お買い求めやすさ」と「一度ハマったらリピート」的な要素から、 COSのファンも少なくありません。
今回は、北欧ブランド COSの愛される理由についてご紹介します!
北欧ブランド COSとは
H&Mグループのお姉さん的存在のファッションブランドで、H&Mよりも上質で高価格なものを提供しているブランドです。
COSは”Collection Of Style”の略で、機能的でモダンなスタイルが好評です。
現在、世界中の約40の国に250店舗進出しているようです。日本では、銀座・南青山・横浜に店舗を出しています。
どんなスタイル?
モダン&ミニマリスト
COSの服はとてもシンプルで機能的な服が多くあります。シンプルであるがゆえに、カッティングはモダンなラインを出しています。
パンツスタイル一つ取ってもその数は多くあるので、カッティング・長さ・色や素材を少しずつ変化させたものが並べられています。色も単色のものが多く、白・グレー・ベージュなど落ち着いた色のものが多く売っていますが、オレンジやグリーンなどのコレクションも出ています。
自分の欲しいアイテムが決まっていて、機能的で心地良いものを比べたいという人には最適です。
ちょっとエッジが効いたスタイル
シンプルな中でもやはりちょっとエッジが効いたデザインもあり、例えばワンピースでも「可愛らしい」というよりは「新しい」という言葉が合うスタイルが多くあります。
ものすごく普通のスタイルやオーソドックスな形を探している人にはやりすぎ感がありますが、これだというユニークな”it-item”(イットアイテム)を探している人にはおすすめです。
COSの魅力と戦略
商品戦略
商品のラインナップとして、シャツやスカート、パンツスタイルやワンピース、コートやセーターまで満遍なく揃っていて、またそれぞれの服装にあうアクセサリーや靴・バッグも売っています。
フォーマルな時にも使いやすいアイテムが揃っていて、オフィス着としても活躍しそうです。オフィス着の割にはつまらなくない、というのがポイントですね。
スタイルが確立されているのでCOSの服にはCOSのバッグや靴が似合うようにできているんですね。
マネキンが来ているものを上から下までセットで欲しくなる、そんなスタイルです。
ブティック戦略
ブティックの陳列はとても整然としていて、お店に入るとより多くのコレクションが見回せるようになっています。また広々としたスペースを利用しているお店が多く、場合によってはテーブルや椅子が用意されていて、ルックブックを見たりする余裕のある店舗もあります。
よりラグジュアリー感のある陳列と空間作りがなされていて、入って歩き回るだけでも気分が良いです♩
買いに来る年齢層も高く、ファストファッションと違って混雑もしていないので服売り場がごちゃごちゃしていないので、清潔感もあります。
価格戦略
ヨーロッパでは、70−300ユーロ程度の値段で買うことができます。セーターやスカートなどが一つ70ユーロで売っていると、高級感がありデザイン性もある割に「安い」と感じる価格設定です。
ハイエンドラグジュアリーとファストファッションの間に位置するAffordable luxury(フォーダブルラグジュアリー)というカテゴリーの中でも、少し割安感がある、低価格なポジショニングのブランドです。お店の雰囲気やモダンさからしてこのお手頃価格はなんとなくお得感が出る戦略ですね。
「この雰囲気でこの安さ?」と思わせてくれる清潔感やラグジュアリー感があるのが良いです。
コーデのメリハリがある
マネキンがショップ店員さんが着ているコーデが、とてもメリハリがあり、シンプルなんだけど格好よく一捻り効いている感を感じ取ることができます。
重たくなりそうなコーデにあえてモダンなタッチを取り入れて、軽やかに見せるコーデをしているので、結果クリーンさやスマートさ、モダンさを保っていると言えるでしょう。
コーデの提案がある
マネキンのコーデが完成されているため、上を買ったら下もセットで買ってしまった方がコーデを考えなくて良いので楽だからセットで買ってしまおう、と思わずにはいられない影響力があります。マネキンや店員さんが着ているスタイルによる「コーデの提案」が、買う意欲を促進してます。
COSの服を持っていなくても、自身のコーデに迷ったら、お店に行ってマネキンチェックをしてみるといいですよ。
その時期にあったモダンなコーディネートを見ることができるので、時々参考にしてみるのがおすすめです。
ブランドポジショニング
上記を踏まえたブランドポジショニングとしては、Affordable luxuryの中でより低価格&カジュアルな位置にいるようです。
ファストファッション疲れを起こし、安さよりも高クオリティーや個性を求め、グループ会社のH&Mから離れた人を見事に掬い上げる場所として機能しているともいえるかもしれません。
とあるヨーロッパのショッピングモールではH&M, &other stories, COSが肩を並べて店を出していますが、それぞれタイプの異なるお客さんがどこで買い物しようともH&Mグループの利益になるという構造でした。
どういう人に似合う?
シンプルすぎて、少し物足りない感じもあり、誰が似合うファッションなのか疑問でしたが、以下の方々にはとてもしっくりくると思います。
しょうゆがお
しょうゆ顔という言葉に表されるように、すっきりとしたクセのない涼しげな目鼻立ちの人にはとても似合うブランドです。北欧発だけあり、濃すぎずスッとした印象の人が着やすい服です。
また、男性のしょうゆ顔の人にはとても似合うのでは?というファッションです。
普段から華美で派手目のものを着ている濃いタイプの人には少し物足りなく感じるかもしれませんが、しょうゆ顔の人が着ると清潔感とクール感やスマート感が増し、パワーアップします。
長身細身タイプ
ウェブサイトやマネキンを見ているとイメージできるような、北欧タイプの長身細身の人はこのスタイルがとても似合います。痩せ型の人もとてもカッコよく着こなせるアイテムが多いです。
大柄な人にも
COSの服はモダンでダボっとしている北欧スタイルも多く、痩せ型で長身のモデルが多い服ですが、大柄な人にも着やすく、またモダンに見せてくれます。
まとめ
COSは日本ではまだ話題性がないかもしれませんが、まだまだこれから人気が出てきそうなブランドです。
デザインがシンプルなため、人によっては物足りないと感じるスタイルですが、似合う人にはぴったりと似合い、はまってしまうくらい愛される不思議な魅力を持ったブランドです。
どんな人が似合うのかまだつかめてないという方は、上記を参考にしてみてください。
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